自動販売機の補充の仕事ってどうなの?経験者が語ります
こんにちは、キャリアカウンセラーのマローです。
街中でよく見かけるトラックを横付けして自販機に納品してる人。見たことありますか?もしくはオフィスなどでも見かけることがあるかもしれません。
この仕事はどうなのか?私の経験も含め説明しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
自動販売機の仕事とは
簡単に仕事内容と一日の流れを説明します。
まず朝は朝礼後に各営業所から商品を積んだトラックに乗り、自分の担当エリアの設置先を順番に訪問します。一日の訪問件数は20件~30件程度、地域により異なります。
訪問したらまず専用の機器で伝票を発行、そして売上金の回収。
次に商品の補充、必要に応じて新商品の入れ替えやホット・コールドの切り替えを行います。
終わったら空き缶の回収と自販機の清掃。
最後に、発行した伝票を設置先の担当者に渡し終了。
1件当たりの時間は平均20分~30分、大規模な入れ替えなどがある場合は更に時間がかかります。
帰社後に翌日の商品を積み、売上金の検金と1日の報告。
会社によって多少の違いはあると思いますが大まかに言うとこんな感じです。
基本的な仕事内容は簡単で誰にでもできます。どれだけ効率的にできるかで個人差が出てきます。
年収・残業などは
私が働いていた頃の年収は350万~400万位でした。業界全体として残業は多めですが個人の能力によるところはあります。作業が早い人は早めに帰れますが私はいつも遅めでした。
ただ、私がいた会社はみなし残業でしたので長時間働いても給料が増えるわけではありません。効率よく仕事を終わらせ早めに帰る方が断然得です。
自販機の仕事のメリット・デメリット
実際にこの仕事を検討している人にとっては気になるところだと思います。
一昔前はブラック体質の会社もあったので慎重に検討してください。
日中は一人なので自分のペースで仕事ができる
運転が苦じゃない人にとっては楽
新規の設置先を契約すれば収入がアップ
新商品などを発売前に試飲できる
未経験でも転職しやすい
日中は一人なので自分のペースで仕事ができる
上司の同行でもない限りは基本的に日中は一人で作業をします。社内ではラジオを聴こうが、いつ休憩しようが自由です。
運転が苦じゃない人にとっては楽
運転が好きな人や苦じゃない人にとっては楽な部分も多いと思います。道を覚えたり最短ルートを探したりするのも苦じゃないでしょう。
新規の設置先を契約すれば収入アップ
得意先(設置先)の紹介で新規の契約が決まりこともあります。その場合は給料に反映されます。普段からお客さんとのコミュニケーションは大事です。
新商品などを発売前に試飲できる
新商品はサンプルを必ずもらえるのでそれをいち早く試飲できます。もちろんこれは得意先に配るものですが私は余った分を友達に配ったり、よく会うライバル会社の人と新商品のサンプルを交換してました。
未経験でも転職しやすい
基本的に経験は不要なので誰でもできます。ただし、体力は要求されますので単純に若い人は有利です。
どうしても就業時間は長くなる
雨の日は最悪
夏は常に汗だく
クレーム対応もある
体力が必要なので若い人にしかできない
どうしても就業時間は長くなる
実際問題予定通りに作業が進むことはあまりなく、イレギュラーなことが起こるとその分時間はかかってしまいます。イレギュラーなこととして多いのはクレームです。場合によってはかなりの時間を要します。
雨の日は最悪
雨の日でも当然いつも通りの作業をしなければなりません。かといって傘をさしながら作業はできませんので基本はカッパです。それでもやはり足元などはずぶ濡れ。商品の入った箱の底が濡れて破れてしまい散乱なんてこともあります。
夏は常に汗だく
梅雨明け以降は書き入れ時なので忙しくなります。炎天下の作業は大変で、熱中症などの対策をしなければなりません。
クレーム対応もある
自販機を何十台、多い人は100台以上管理していると当然機械の不具合などもあり得ます。多いのは「1000円札が詰まってしまった」や「商品が出てこない」などさまざまです。基本的にはそれらに全て対応しなければなりません。
体力が必要なので若い人にしかできない
未経験であればおおむね35歳以下と考えていいと思います。40歳を超えると体力的にきついです。
注意点
最後に注意点を少し。この仕事は確かに体力勝負なところはありますが、過去に宅配便のドライバーをやっていたとか、自衛隊にいたとか体力には自信のある人が当時私のいた営業所に転職してきたこともありましたが、すぐに辞めていきました。
理由は営業面です。どうしてもイメージ的に「機械相手に作業を黙々とする」と考える人が多く、あまり人と話さなくていいと思ってこの職を選ぶ人もいます。
ただ実際は訪問の度に得意先と話をし信頼関係を構築して、ライバル他社に取って代わられないようにしなければなりません。
なので最低限の営業トーク、世間話程度が苦にならないという人でないと難しいかもしれません。少なくとも話をしなくていいとはなりませんのでご注意を。
いかがでしたでしょうか。参考になれば幸いです。